2018年3月14日水曜日

銀座でスイーツ?






 えーと、学生さん、なのかな?

 若い読者さんから「夜の銀座でホワイトデーにいいお店を教えてください」とのメールをいただいた。

 うーん、、

 ぼくのおすすめは、有楽町の交通会館内にある甘味処「おかめ」というお店。

いま、本店は、再開発された(てしまった)銀座マリオンのまえのビルにあると思う。かつては、戦後からの商店街にある民藝風古民家の渋好みする本店だった。キラキラした銀座有楽町でも、おちついた静かな時間が流れてい、酒食のあとのひとときを、文庫本を手にゆっくり「豆かん」(豆と切り寒天に黒蜜をかけた一番シンプルなみつ豆。蒸し豆とカンテンの味わいがよくたのしめる、小説家・色川武大が大変好んだ)を味わいながらすごしたもの。
 これも、いまやまこと渋好みになってしまった交通会館の地下一階の支店は、かつての本店の雰囲気がある。華やかなビルの本店はさけて、よくゆきます。
 
 写真は「ソフトみつ豆」。豆かんにソフトクリームがのっているだけの、やはり、シンプルなみつ豆。「おかめ」の昔ながらのソフトクリームは、見目も美事だけれど、良質な牛乳で丁寧につくりあげられてい、おいしいと思う。手造りの寒天、もちろん豆と黒蜜も、馥郁とした薫としぜんな甘味で。
 最初は、ソフトクリームをたのしみ、すると、まんなかに空洞があらわれるから、そこにやおら黒蜜をそそぎ、まわしかけ、寒天と食べます。おひとつ、七百四十円也。ふたりでも千五百円くらいだから、銀座でお茶するには悪くない価格でしょう?まあ、「西安」で刀削麺でも食べて、「おかめ」で舌を雪がれては。「豆かん」も上級だけどおいしいよ。

 銀座デートでしぶい甘味処?というツッコミは当然でせう。そもそも、いつでも世間からはずれ気味の詩人に尋ねたのが、ね 笑。とまれ、気どらないデートは、おたがいをうちとけさせてくれるかも。
 成功をお祈りして。

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