2020年4月19日日曜日

左右社WEB連載「詩への旅」が掲載






ブログをお読みのみなさま、いかがお過ごしでしょうか。

獨協大学、フェリス女学院大学、京都大学の学生さんたち、元気にしていますか?
 どうぞ、ご自愛ください。

 さて、左右社ホームページで連載中の詩的紀行エッセイ「詩への旅」が、更新されました。今回は、東京新宿は四谷に悲傷の女性詩人、吉原幸子の幻影を訪ねて。今回はブルージー&スモーキーです…ぜひ、お読みください。


 新型コロナウィルスによる「非常事態宣言」により、端居しているので、昼間は一向、原稿を書き、夜は家で呑む、という生活サイクル。あえてポジティブな側面をあげるなら…執筆も捗り、呑み歩かないのでお金も貯まるのだった。平常時もこうした暮らしを心がけるべきか。SNSで宴会する御仁もあるみたいだが…夕刻からの家呑みも愉しみになった。

 今宵の石田家の夕餉は、茹つくし、つくしの胡麻和(叔母作)、筍刺身(母作)、蛸のやわらか煮(ぼくの作)、鰆西京焼、食事。

 筍は、例年、五月の黄金週間にならないとでないが、今春は、もう食卓にあがってしまった。つくしは、叔母がわざわざ吉見から、コロナ禍見舞いで車でとどけてくださった。同郷の敬愛する作家、澁澤龍彦の好物だった山野草。いつか、つくしを題に一詩ひねりたい。

 水菓子とほうじ茶のあとは、ジャズを聴き、寝酒を嗜みつつ読書。ぼくは毎晩、井上究一郎訳のプルースト『失われた時を求めて』か、安東次男の一連の芭蕉連句評釈・新釈を愛読している。プルーストの全巻読破は、六度目だろうか。ミステリは、あいかわらず、旧版のウィリアム・アイリッシュ全集かチャンドラー全集など。

チャンドラーといえば、ハヤカワ・ポケットミステリ・シリーズの新刊、ローレンス・オズボーンの『ただの眠りを』(田口俊樹訳)は、よかったなあ。流行のスピンオフだが…いい作家だ。リリカルな文体で、メキシコの夜を、杖をついて歩く七二歳のマーロウの姿。おすすめです。

寝酒は、バーにゆけないので、ブレンディット・ウィスキーを自作してしまった 笑 仄かに山椒の香がついており、珈琲に滴らして呑んでも、いけるのだった。

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