2020年12月27日日曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、無事にクローズ

 


 

 蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展が、一昨日の1225日、無事にクロージングを迎えることができました。

 

お越しくださったみなさまにこころからお礼を申し上げます。

 

ギャラリーによれば、こうした新型コロナ禍の時期、しかも外出自粛要請期間があったにもかかわらず、芳名帳には80名の記帳があり、無記名をふくめ実質100名ちかい来場者があったという。

 

観照空蓮房は週水木金曜日しか開場しておらず、コロナ以前から1時間の観覧につき1名様のみ入場。完全予約制。しかもコアな写真と詩がテーマという特殊、否、世界的にも唯一無二のギャラリーにしては、異例の入場者数だったとか。

 

 客層もじつに多彩だった。一般の写真や詩の愛好家はもとより、学生、ギャラリスト、デザイナー、編集者、装幀家、古書店主、ファッション関係者、ミュージシャン、書家、舞踏家などなど。国籍も多様で、とある在日ロシア人のお客さんなどは、三度も予約して展示を愉しまれたとか。写真と詩譜の視覚的多言語詩世界は、海外からのマレビトに、どのように映っただろうか。

 

 本展は、当初、これほどの来場者数をみこんではいなかった。幸いにしてコロナ感染者もでなかったが、主催者もぼくも危惧しなかった瞬間はない。それでも、こうした実績をのこすことができたことは、今後の展示運営の参考になるのではないか。

 

 これもすべて、応援いただいたみなさま。展示とともに協奏いただいた詩人のマルティーナ・ディエゴさん、佐峰存さん、永方佑樹さん、二宮豊さん。詩篇「雷曲」を英訳いただいたアメリカ詩研究者にして翻訳者の関根路代先生。踊り手のレンカさん。そしてなにより、書籍と展示という稀有な共同創作の機会へと誘ってくださった、写真家の谷口昌良さんと、新型コロナ禍の二ヶ月という長い会期間中、観照空蓮房をささえてくださった谷口家のみなさまのおかげです。

 

写真と詩の「空を掴め」プロジェクトは海外展の問い合わせもあり、来年2021年もべつの形態で継続されてゆくとおもいます。

 

ほんとうに、ありがとうございました!


本年も大変お世話になりました。


どうぞ、よい年をお迎えください。

2020年12月14日月曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、会期延長


 

 蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展。コロナ禍による「我慢の三週間」の最後の週末がすぎた。

 

 とはいえ、こちらの予想をこえて、おかげさまで展示の予約ははいりつづけている。QRカードもお持ち帰りのお客さんがあとをたたず、ついに持ち出しご遠慮の文言が付されることとなった。

 

こうして、お客さんの要望もあり、空蓮房さんは会期を12/25まで延長することを決定されました。詳細は空蓮房公式ホームページよりご覧ください。

 

 https://kurenboh.com

 

さて、本展に協力してくださった若き詩人、二宮豊氏の新作詩が、ぼくの公式ホームページの「Special」に掲載されました(下へ下へスクロールしてください)。展示とパフォーマンスとあわせて、お愉しみください。

 

https://mizuhoishida.jimdofree.com/special/

 

 写真は、ご存知、蔵前にちかい駒形どぜう本店の「まる鍋」。学生さんが二名、展示にきてくれた日の昼呑み。二人ともギャラリー内からなかなかでてこず、展示を愉しんでくれたようだけれど…学生たちの本命はこちらかな?

2020年12月1日火曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、「月刊Art Collectors'」取材




 コロナ禍のさなか、おりかえし点まできた、蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展。美術雑誌「月刊アートコレクターズ」で、谷口さんが見開きカラーページで取材をうけられた。谷口さんとぼくの写真詩画集『空を掴め』ならびに本展もふれられています。


 ぜひ、お手にとってご覧ください。

 

 そして、空蓮房で好評公開中のオンライン・ポエトリーパフォーマンス「In the Empty Lotus」は、いよいよ、新鋭の踊り手、レンカさんの収録がおこなわれた。本日から、空蓮房内で視聴できます。

 

 いつ観ても、すばらしい踊りで、レンカさんの研ぎ澄まされたうごきが写真と詩譜を新たに紡ぎなおし、今また別の生命をあたえてゆくかのようだ。踊り手の〝私〟ではなく、展示の場そのものが透明な肉体をもちはじめ、遠くへ舞い踊りでてゆく不思議な体験を味わった。



 収録のあとは、当日の撮影をかってでてくれた若き詩人、二宮豊さん、レンカさんとかるく打ち上げ。ちかくの駒形どぜう本店で、コロナに負けないよう、どぜうの丸鍋と蒲焼で呑んだ。

 

 ポエトリーパフォーマンスはギャラリー内に設置されたQRカードで視聴可能だが、自宅でも視聴したいとカードを持ち帰ってしまうお客さんもおおいとか。それはそれで、嬉しい話なのだった。