写真前列中央:歌人・野口あや子さん
さる1/18第三木曜日、第12回をかぞえたランチポエムズ@DOKKYOは無事に閉会。
今回のゲストは、現代歌人の野口あや子さん。
歌人の招待はランチポエムズでは初めてのこころみ。現代詩、自由詩の朗読になじんできた学生さんたちは、興味津々の様子。
とまれ、野口さんの朗読、というか詠唱は、「短歌」という先入見をこえて聴衆の耳とこころに響いたと思う。ある大学院生さんは、その詠唱をジャズの即興演奏にたとえていたが、野口さんは静かな声調で、それでも言葉をうねらすように、初句、二句を反復してくちずさみながら、身体と記憶の井戸からひと息に一首をひきあげてゆく。
その朗読は無伴奏ながら、たしかにジャズのような、声のアンビエント・ミュージックのような、短歌といまの音楽が袖ふれあう不思議な聴覚体験でもあった。野口さんは、学生時代に演劇も体験されたようだが、声を楽器としてあつかう才能にめぐまれていると思う。聴衆のみなさんは、約一時間、野口あや子さんの詠唱にそれは真剣に耳をすませつづけてい、会場は傾聴と沈黙の熱気につつまれたのだった。
イベントの模様は、下記リンク、「ランチポエムズ@DOKKYO 公式ホームページ」から、二月末以降にアップ予定の動画をぜひご視聴ください。
イベント後は、実行委員会の学生さんたちが、野口あや子さんと、遊びにこられていたミュージシャンでポエトリー・イベントもプロデュースされている胎動LABELの生駒徹さん、リーディングを中心に活動されている詩人の向坂すみれさんをお招きして、こころづくしの昼食会をする。
四年生の実行委員のみなさんは、本イベントを最後にランチポエムズを卒業。四年生のみなさん、二年間、おつかれさま!
そして、2018年度のランチポエムズ@DOKKYOですが、プランナーである原成吉外国語学部教授のサバティカル(研究休暇)のため、勝手ながら一年間、お休みさせていただきます。すこしずつ注目されてきて、各媒体に告知もしていただきはじめた矢先なのですが。
再開は、2019年春を予定。ことし一年を準備期間とし、よりパワーアップしてみなさんと再会したいと願っています。
いままで、イベントにおこしくださった皆様、各媒体関係者の皆様、応援をほんとうにありがとうございました。再開後は、ぜひ、かわらぬご支援をお願い申し上げます。
そして、ご出演いただいた詩人・歌人の皆様へ、こころからの感謝とお礼を。
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