蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展が、一昨日の12月25日、無事にクロージングを迎えることができました。
お越しくださったみなさまにこころからお礼を申し上げます。
ギャラリーによれば、こうした新型コロナ禍の時期、しかも外出自粛要請期間があったにもかかわらず、芳名帳には80名の記帳があり、無記名をふくめ実質100名ちかい来場者があったという。
観照空蓮房は週水木金曜日しか開場しておらず、コロナ以前から1時間の観覧につき1名様のみ入場。完全予約制。しかもコアな写真と詩がテーマという特殊、否、世界的にも唯一無二のギャラリーにしては、異例の入場者数だったとか。
客層もじつに多彩だった。一般の写真や詩の愛好家はもとより、学生、ギャラリスト、デザイナー、編集者、装幀家、古書店主、ファッション関係者、ミュージシャン、書家、舞踏家などなど。国籍も多様で、とある在日ロシア人のお客さんなどは、三度も予約して展示を愉しまれたとか。写真と詩譜の視覚的多言語詩世界は、海外からのマレビトに、どのように映っただろうか。
本展は、当初、これほどの来場者数をみこんではいなかった。幸いにしてコロナ感染者もでなかったが、主催者もぼくも危惧しなかった瞬間はない。それでも、こうした実績をのこすことができたことは、今後の展示運営の参考になるのではないか。
これもすべて、応援いただいたみなさま。展示とともに協奏いただいた詩人のマルティーナ・ディエゴさん、佐峰存さん、永方佑樹さん、二宮豊さん。詩篇「雷曲」を英訳いただいたアメリカ詩研究者にして翻訳者の関根路代先生。踊り手のレンカさん。そしてなにより、書籍と展示という稀有な共同創作の機会へと誘ってくださった、写真家の谷口昌良さんと、新型コロナ禍の二ヶ月という長い会期間中、観照空蓮房をささえてくださった谷口家のみなさまのおかげです。
写真と詩の「空を掴め」プロジェクトは海外展の問い合わせもあり、来年2021年もべつの形態で継続されてゆくとおもいます。
ほんとうに、ありがとうございました!
本年も大変お世話になりました。
どうぞ、よい年をお迎えください。
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