2020年11月4日水曜日

観照空蓮房「空を掴め」展が本日開催



 東京は浅草にちかい蔵前のフォトギャラリー「Kurenboh  空蓮房」にて、ぼくと写真家の谷口昌良さんとの写真詩展「空を掴め Catch the Emptiness」が、本日午後から開催されます。詳細は下記公式ホームページから。オンラインパフォーマンスも、順次、オープンしてゆきます(「イベント」をご覧ください)。

 

https://kurenboh.com

 

コロナ禍であるにもかかわらず、おかげさまで、入房予約は順調のようです。いつもの感じだと、後半は予約がすぐ埋まってしまうので、お早めにご予約ください。

また、好評刊行中の写真詩画集『空を掴め Catch the Emptiness』(Yutaka Kikutake Gallery Books)ですが、おかげさまで、在庫僅少にて入手がむずかしくなっています。空蓮房で最後の在庫を、ぼくと谷口さんの署名入りで販売していますので、ご希望の方はお求めくださいませ。

「イベント」には告知がありませんが、コロナ禍で大学にゆけない学生さんたちのために、ぼくが今回の展示と浅草蔵前のお散歩&グルメスポットをガイドする展示ツアーも企画中。空蓮房公式ホームページと本ブログをチェックしてみてください。

 

写真は、先週木曜日、ぼくが最後に揮毫した「詩譜」の一部。揮毫は二日間にわたり六時間ほどかかった。かなりワイルドな、未見の展示となった。なってしまった。

このあと、たまたま空いていた江戸蕎麦の老舗名店「並木薮蕎麦」で独り打ち上げ。





手持ちの星岡窯粉引酒盞(荒川豊蔵作)に酒をついで、蕎麦味噌で一本呑み、天ぷらでまた一本呑み、蕎麦を啜って、ご機嫌で帰宅したのでした。

2020年10月29日木曜日

秋の信州へ

 






 いま、国際ポエトリィ・サイトを、グッドデザイン賞受賞の池田龍平さんと野原香織さんのデザイン・カンパニー、stoopa.Ltdさんとともに準備していることは、本ブログや今月の「現代詩手帖」でも書いたとおり。

 そのstoopa.Ltdさんのアートディレクター、野原香織さんの絵画作品とぼくの詩で、一冊のアートブックをつくるというご依頼をうけた。
 今夏の谷口昌良さんとの写真詩画集『空を掴め』にひきつづき、来年も、視覚芸術と詩のコラボレーションの刊行が叶う。

 そこで、stoopa.Ltdさんから、「旅行気分で詩を書きにきませんか?」というお誘い。新宿駅の紀伊國屋で、車内で呑む南仏ワインの小瓶とお土産のシャンパーニュを買い、特急あずさに乗って、おふたりのオフィス兼ご自宅のある信州へでかけた。

 茅野駅で出迎えてもらい、浅間山の麓にあるご自宅へ。お家は、建築家の内藤廣氏による設計。内藤氏の作品らしく、橅などの自然木とひろやかな採光窓を中心に建てられたモダンな住宅だ。stoopa.Ltdさんの長野オフィスは、建築雑誌にも度々とりあげられている。
 玄関から招き入れられると、木が、ぷんと香る。お家の正面はウッドデッキにつづいて牧草地になっており、冠雪した八ヶ岳がばーんと雄大に見晴らせた。草地には、梅と雪と名付けられた山羊が放し飼いにされてい、草をのんびり食んでいる。

 野原香織さんの作品群を拝見し、打ち合わせたあとは、さっそく、橅のアイランドキッチンにて酒宴。刻々と赤銅に染まる八ヶ岳を眺めつつ、ワイン、地酒の七賢、野原さんの手料理で新鮮な地野菜や馬刺をいただく。

 夕方六時すぎには、「暮らしの手帖」で活躍する写真家、砺波周平さんも合流し、土楽窯の大鍋で焚く鴨鍋でふたたび乾杯。鴨肉は、地産の真鴨で肉もぶ厚い。無論、臭みなどはまったくない。この新鮮な鴨に採れたての太葱や地茸を添えた、まさに本場の鴨葱を堪能した。
 酒宴は、信州産ワイン、アラン・デュカスも注目する七賢スパークリングなどをつぎつぎテイスティングしつつ、夜中の三時までつづいたのだった…。

 翌朝、コーヒー、スープ、パンの朝食をいただいたあと、ぼくはウッドデッキにでて、光り輝く八ヶ岳を眼前に坐し、ちいさなスケッチ帳にペンシンルで詩を書く。野原香織さんの、絵画とデザインの中間領域にある「線」が、八ヶ岳とペンを結んでくれた。

 今年で創業二十周年を迎えたstoopa.Ltdさんのメインオフィスは東京都渋谷区にあるが、池田さんと野原さんは長野の家で暮らし、仕事をしている。その、都市と自然を往還するアートワークは、古びないどころか、ますます現代の先端をつきすすんでいる
 きっと、ぼくの詩も、いままでとはちがう世界につれだしてくれるだろう。

2020年10月12日月曜日

ギャラリー空蓮房でのふたり展

 






 東京は浅草にちかい蔵前のフォトギャラリー「Kurenboh  空蓮房」で、写真家の谷口昌良さんと写真と詩の展示に挑むことは、以前、本ブログでもお伝えしたとおり。

 

 とある編集者の方から、「石田さん、ブログ、ぜんぜん更新されてませんが、大丈夫ですか? あと原稿も…」と、メールで心配もされ、新型コロナ罹患説までささやかれてしまった始末。

 元気にしております。ただ、早、年末進行の原稿や取材にくわえ、展示の準備で多忙にしていたのだった。

 

 展示は、今年の初夏に六本木の気鋭のギャラリーYutaka Kikutake Galleryから刊行されたばかりの、谷口さんとの写真詩画集にちなみ、「空を掴め Catch the Emptiness」と名付けられた。空蓮房の公式サイトでは、告知の一部がすでにアップされているので、展示の詳細はこちらをご覧ください。

 会期中は、踊り手のレンカさんをはじめ、すばらしい詩人や翻訳家の方々とオンライン・イベントなどでコラボレーションしてゆく予定です。

 

https://kurenboh.com/show/

 

 今回の展示は、写真詩画集からの谷口さんの作品展示にくわえ、僭越ながら、ぼくが「詩譜」を揮毫することになる。詩譜というのはぼくの造語、というか、発見。すこしだけ、写真でおみせします。このブログの写真は、展示の一部、一点物の『空を掴め Catch the Emptiness』。詩譜はこの本に収められた詩篇「雷曲」を、原詩と複数言語による翻訳により植物的(ベジェタル)に織りあわせ、日本語の行書とアルファベットの筆記体を組み合わせて筆耕しながら、新たな詩的時空を生成させようとする試み。英訳は関根路代先生にお願いした。

 

 そう。これを夜な夜な万年筆で筆記していて、多忙になってしまったのだ。とはいえ、この作業が、じつに愉しい。シングルモルトを舐めながら、時間と原稿をわすれ、つい、没入してしまった。

 

 新型コロナ禍で、まさに、空を掴むような一年になってしまいそうな、今年。そんな世界を、写真と詩の双つの翼で問いかけてゆく展示にしたいです。

2020年9月27日日曜日

9月の詩、二篇目が掲載

 


 浦和のバーの止まり木で、40年もののハイランドパークを舐めながら、若き詩人の原稿に目をとおしていた…。

 公式ホームページで夏からスタートした、「Special」コーナー。若き詩人、二宮豊さんと「Alone Together—ふたりきりの詩の止まり木」として、毎月、詩が掲載されるプロジェクト。


先週にひきつづき、また新しい詩が一篇、掲載されました。今回は二宮豊さんのターン。

 

https://mizuhoishida.jimdofree.com/special/

 

 二宮さんの詩は、言葉もアイディアもどこに飛んでゆくのか予測がつかず、とても刺激的。いま流通している現代詩の言葉とも異質で。


ぼくは、そんなstrangerの言葉につい惹かれてしまう。

 

さて、ホームページを運営管理してくださっているボランティア・スタッフからアドバイスがあり、10月から一月に一篇の掲載となります。英訳は時間がかかりますが、もうすこしお待ちください。

 

 この試みをお愉しみいただけたら、うれしいです。

2020年9月19日土曜日

「Special」:9月の詩が掲載

 


 永らくお持たせしてしまいましたが、ホームページに新設された「Special」コーナーで毎月更新のオリジナル詩作品が掲載されました。

 

 とりあえず、ぼくの詩だけですが、二宮豊さんの新作は来週掲載の予定です。

 

https://mizuhoishida.jimdofree.com/special/

 

 今回掲載の詩は長篇詩「流雪孤詩」の第一篇目。昨年末から執筆し、すでにいくつかの媒体に発表している長篇詩の試みです。長野県南アルプスの高峰越百山に魅せられ、麓の宿に通いながら詩を書き溜めていることは、以前、ブログでもお知らせしたとおもいます。

 

 現在準備中の国際ポエトリ・サイト(2021年春オープン予定)編集部からの求めもあって、やっと覚悟がきまり、新サイトで連載することになりました。サイト準備の一環として、本ホームページの「Special」でも先行して掲載することになったのです。

 

 お愉しみいただけたら、うれしいです。

2020年9月10日木曜日

左右社WEB連載「詩への旅」第11回掲載






 告知が遅くなりましたが、左右社WEBで連載中の詩的紀行文「詩への旅」の第11話目が掲載されています。もう、11回かあ。

 

 今回は、かなりレアな紀行。国文学研究の大家で歌人の折口信夫がおとずれた、岐阜県郡上八幡への旅です。

 

http://sayusha.com/category/webcontents/c21

 

 諸事情あって、夏の掲載が晩夏になってしまいました。郡上八幡の銘酒「郡上踊り」、はしりの鮎と鰻の味が忘れられない。

 

 まだなんとなく暑いですが、夏をふりかえりつつ、ぜひ、ご一読ください。

2020年9月6日日曜日

吉備路、瀬戸内旅行

 

 

 夏季休暇と左右社WEBで連載中の紀行エッセイ「詩への旅」の取材旅行をかねて、吉備路をたどり瀬戸内へ。

 

初日は岡山駅にちかい吉備路文学で、詩人安東次男、飯島耕一、永瀬清子各氏の遺稿や揮毫を閲覧させていただいた。岡山出身の作家井伏鱒二や小川洋子の原稿もある特別展「吉備路の文学者とスポーツ展」も愉しむ。

 

それから、瀬戸大橋たもとの児島を経て、鞆の浦で連泊。作家の司馬遼太郎や井伏鱒二も好んだ老舗旅館「遠音近音」に投宿した。ここからが、ホントの休養。青く澄んだ瀬戸内の多島海と空を、日がないちにちぼんやり眺め、温泉で体をほぐし、新鮮な魚を食べ、呑む。ただそれだけで時はすぎゆく。虎魚のうす造り、蛸、鯛がともかく絶品。鞆の浦に面した露天風呂は、瀬戸内の海と空に直にふれるかのよう。凪いだ内海は静かすぎて、夜になっても潮騒さえとどかない。そんな静謐な宿で、春夏の疲れを癒すことができた。

 

埼玉への帰りがけに、倉敷に遊ぶ。新型コロナの影響で閉館していた大原美術館が運よく再開館。ここでしか観られない、エル・グレコの大作「受胎告知」はもとより、児島虎次郎のコレクションを堪能。倉敷民藝館も訪問。「倉敷浜よし」では郷土名物「ままかり鮨」で地ビールと酒を。食後は名店「倉敷珈琲館」で「マンドリン・ノワール」。気分もよくなり、つい骨董やへはいってしまひ…。

旅のくわしくは、連載「詩への旅」をおまちください。