2018年9月10日月曜日

鬼怒川へ




 もう秋なのに酷暑がつづき、台風21号が猛威をふるい、さらには北海道を震度7の地震が襲う。床屋の女将さんが、テレビを見ながら涙ぐんでいた。

 そんなとき、鬼怒川にゆく。渓谷にある、とある老舗ホテルの取材で。

 長野の八ヶ岳から車を飛ばしてきたウェブデザイナの池田龍平さんと、食雑誌danchyuなどで活躍されている写真家の砺波周平さん(二枚目写真)とのお仕事。

 いつもはコバルトブルーの鬼怒川も、台風の影響で、濁流。それでも、せせらぎのほかはなにもきこえない渓谷の静寂と、すこしはやい秋の彩が木の間にも見えて、憩いのひとときを恵まれたのだった。なにはなくとも、ただ自然の静けさが、ざわめくこころを癒してくれる。

 栃木野菜と栃木牛の慈味だけでできた、四日かけてつくるホテル謹製ビーフシチューをいただいての、取材終盤。料理長が、西洋風のゆで卵をだしてくださった。じつは、ゆで卵に非ず。玉子の殻の中身は、フカヒレスープで炊いた玉子の蒸しもの。シャンパーニュにあわせるのだとか。

 さすがに、シャンパーニュまでは、でなかったけれど。仕事だし、当然ですね 笑 こんどは、プライヴェートでうかがいたい。

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