2021年4月11日日曜日

東日本大震災十周年への

 

 

 東日本大震災十周年を記念して、岩手県北上市にある日本を代表する文学館「日本現代詩歌文学館」からアンソロジー『あの日から、明日へ 大震災と詩歌』が刊行された。

 

 三百ページちかい大部の本で、東北地方を中心に、現代を代表する詩人、俳人、歌人、川柳作家による東日本大震災への詩的応答がこころみられている。

 

 ぼくの詩は、左右社WEBで連載された連詩「見えない波α」から「#47」が暁方ミセイさんの「#46」につづくかたちで掲載。こうしたアンソロジーにおいて、個人作品ではなく、連詩のかたちで掲載をいただくことは極めて稀だとおもう。その意味でも、編集委員の皆様には記して感謝したい。もちろん、プロジェクトに参加いただいた詩人の皆様、左右社さんにも。

 

 書店ではみつけにくいとおもうが、ご興味のある方は現代詩歌文学館にお問い合わせを。日本の詩歌史においても貴重なアンソロジーだとおもう。

 

 東日本大震災十周年の際はいくつかの文芸誌や雑誌に作品や論考を寄稿した。詩作品はともかく、ジャーナリスティックな文章は、災厄に直接ふれて書かざるをえない。そんななか、じぶんにとって異色の一篇となったのが、今月発売の『詩と思想』掲載のエッセイ。一見、西脇順三郎についての短い随想なのだけれど…じつは、震災への応答をこころみるエッセイになっています。

 

機会があれば、ぜひ、お読みください。

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