2021年8月18日水曜日

小田原小旅



 


 ひさしぶりに妻とでかけた。行き先は小田原。最寄駅から新幹線で一時間である。

 

 ただ、海を眺め、美味い魚で呑み、温泉につかるだけの休暇。観光はいっさいしない。

 

ぎりぎり非常事態宣言まえだったので、缶ビールを車内で飲んでいたら、あっというまに小田原駅についてしまう。スピーディすぎて、旅の情緒がないなあ。こんどから、湘南新宿ラインにしよう。

 

さっそく、浦和の食通から教わった駅近くの鮨や〈潮り〉へ。相模湾の新鮮な近海魚を握ってもらう。まずは生しらすで乾杯。金目鯛、鰹、本鮪などをいただいてから、旬の胡麻鯖、ぼくにはめずらしいタカベ、ブダイなども握ってもらった。ランチとはいえ、ふたりで呑んで食べて八千円は高くないとおもう。

 

その日は、根府川の山あいのホテルに一泊。相模湾に沈む巨大な夕陽を眺めながら、温泉で体をほぐす。詩人田村隆一のみた魂の色彩。

 

翌日は朝風呂に二回はいり、チェックアウト。早川港から紺碧の海原を眺めたあとは、時間もあったので、小田原市街をそぞろ歩く。なんとなく御幸浜にむかっていたら、海岸へのおもしろい入口をみつけた。道路下をくぐって砂浜へでる半トンネルで、カメラのファインダーをのぞくように、矩形に海が切りとられてみえる。

 

そばには〈竜宮堂〉なんてカフェもあって。

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