ことしも、桜が、咲いた。
原稿がひとくぎりついた朝、カーティスのスキットルにシングル・モルトを容れ、お花見にでかけた。
見沼の(つながれば)全長20キロ以上におよぶという「桜回廊」を、ことしも圧倒されつつあおぎみて歩く。
ウィスキーは、昨年の渡英で購入し、この日のためについに封を切ってしまった、タリスカー25年。
桜に、スコッチに、ここちよく酔ってきたところで、最近みつけた大宮の江戸・小料理屋「桃栗」で昼食。お酒を二本。さらに歩きだして、武蔵一宮・氷川神社に参拝。芥川龍之介ら田端文士もおとずれた大宮公園で、しばし、お花見。
さらに、幸手、粕壁へと、ソメイヨシノと芭蕉や楸邨の句をたどりながら古落大利根川ぞいを歩く。歩き疲れて、湯元温泉につかる。「麺や豊」で、酒食。
竹林にひっそりと咲く、しだれ桜の古木と出逢った。
来週は、都内で仕事だから、こんどは根岸谷中の飛鳥山公園から上野にもでかけようかしらん。子規を偲び、「笹乃雪」で湯豆腐もいいなあ。千鳥ヶ淵の桜は、東洋大学の卒業式でもう見た。
桜の季節につい思い出す句は、中村苑子の、
春の日やあの世この世と馬車を駆り
しばらくは、スカイ島のシングル・モルトを馬車に、お花見、お花見。
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