2018年8月13日月曜日

よいお盆をお迎えください


 
 各地で気温が40℃をこえ、「生命の危険」レベルの熱暑がつづいた、今夏。埼玉ではお盆のきょうも、33℃をこえる、という。とはいえ、夕には鈴虫の声がきこえはじめ、庭には、百合が咲きはじめた。

 でも、まだまだ暑い晩夏をのりきるため、新しいオルシヴァル(Orcival)のシャツを購入。フランスはリヨンの老舗マリンボーダー柄ウェアのブランド。いわゆるフレンチ・セーラーはフランス南部の漁師や水兵が伝統的に着ていた衣服で、航海上での長くきびしい労働にも耐えられるように、糸を何重にもかさねる非常に複雑な織りになっている。なんど洗い晒しても、10年は着られる頑丈なシャツだ。
1920年代。バスクハットなどとともに、アメリカ人画家ジェラルド・マーフィー夫妻や作家のドス・パソスがパリのガートルード・スタインのサロンで、この蜂のマークのついたオルシヴァルのシャツを着ていたことがきっかけで、スコット・フィッツジェルド、アーネスト・ヘミングェイ、パブロ・ピカソといった作家や画家のあいだで流行しモダニストのユニフォームとして定着してしまった。片田舎の服としか見做されてこなかったマリンボーダーは、パリ発祥のモードとして瞬く間に流行してゆく。イタリアはミラノの高級ニットブランド、アヴォンチェリがこれに目をつけ、オードリー・ヘップバーンやケーリー・グラント、ヘミングェイやピカソを広告塔に流行を加速させたのだった。

オルシヴァルのシャツは、厚手の複雑な織りながら、見た目よりずっと通気性がよい。ちょっと、身幅がダボっとしているので、風もよくはいる。襟がひらいたボートネックなので、男性だと、タンクトップやカットソーをなかに着ることを推奨されるのだが、ぼくは、そのまま肌のうえに着ることをおすすめします。というのも、そもそも船底襟は襟元がおおきく空くよう工夫されており、首元がとても涼しいから。海の男女の長年の経験に織られ、よく設計された夏服だと思う。オルシヴァルのシャツを着ると、夏にはほかのシャツが着られなくなるほど、快適です。最近は、ちかくの大宮でも入荷するようになった。大宮もお洒落になったなあ。

どうでもいいことを、長々、書いてしまったけれど。わが見沼の田園では、稲穂が実って首をさげはじめ、なんともいえない初秋の芳香が漂いはじめています。
みなさま、よいお盆を。
本ブログも、しばらく、お盆休みをいただきます。
次回の更新は8/18をめどに。
写真家の小野田桂子さんがじつに素敵なライブショットを贈ってくださったから、8/10にワタリウム美術館で開催された「ビート・ナイト」にもふれて書きます。

お盆明けも、ぜひ、おつきあいください。

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