2019年3月20日水曜日

横浜中華街〜桂宮の麻婆豆腐





 横浜中華街を再訪。梅はもう終わりかけ、コブシやマンサクが、街の片隅に咲いていた。中華街にくると、つい食したくなってしまうのが、桂宮の麻婆豆腐。

 豆腐から唐辛子にいたるまで、材料はすべて四川省から空輸。豆豉も手造り、ひき肉はすくなめで、赤唐辛子、青唐辛子、ホワジャオ(花椒)、黒胡椒で練った特製味噌も、すべて、四川省出身のシェフみずから仕込むという。なんといっても、豆腐が、ちがう。日本の麻婆豆腐は絹豆腐の場合がおおいが、四川の豆腐は木綿豆腐よりやや歯応えがあり、豆の風味が濃くするのだ。辛味は、赤唐辛子2対青唐辛子3・5だとか。

 桂宮は、料理研究家の安田優子さんが初めてお連れくださった店で、以来、麻婆豆腐は病みつきになってしまった。

 ぼくは、いつも、人波のひいた遅めのランチタイムに、ビールを一瓶、麻婆豆腐と白飯だけを注文し、汗をかきながら食す。KADOKAWA社の方とここで会食をしたとき、監督が桂宮の麻婆豆腐を大変気に入り、Fではじまる某アニメのスピンオフ作品に登場させてしまった。

 テーブルに麻婆豆腐が運ばれてくると、空気中にまで辛さをかんじ、やや目が痛くなる。麻婆を口に含むと、やっぱり、すごく、辛い。元来、ぼくは激辛系が苦手なのだ。それでも、その刺激の中には旨味があり、ホワジャオが開花するような華がある。

 辛党の中〜上級者に、おすすめです。

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