2019年8月15日木曜日

寫眞を観に浅草へ

 



 ユニークなフォト・ギャラリー「空蓮房」の主催者にして、写真家の谷口昌良さんと、視覚詩を共作していることは、拙ブログでご紹介したとおり。
 ことしの秋、パリのSattelite画廊で開催される「ヴィジュアル・ポエトリィ・パリ」展に、出品を予定しているのだった。

 いよいよ、製作も大詰めになってきたので、浅草遊行もかねて空蓮房を訪問することに。

 ちょうど昼時だったので、蕎麦屋で一杯、呑むことにする。独自の江戸前蕎麦を追究したことで知られる西神田の名店「一茶庵」の味を受け継いで、駒形橋、筑摩書房ちかくにうつった「蕎上人」へ。残念ながら、名物「鴨せいろ」は売り切れ。よって、石臼挽き手打ちのせいろ、ゆず切り、けし(罌粟)切りの「三色そば」で、ひや酒を二本。

 大川の舟をながめつつ、ぶらぶら、空蓮房へ。

 谷口さんから、三保の松原で撮り下ろしたばかりの新作を拝見する。眼鏡をはずし、アナログカメラで撮影した写真は、ぼくの想像をこえて、美しかった。ただただ、圧倒され、黙って、観る。すばらしい写真とコラボレーションできることに、感謝した。

 ぼくの詩原稿とつきあわせつつ、谷口さんと出展用の写真を選定。思いもよらず、豊穣な午後をすごさせていただいた。

 興奮冷めやらず、谷口さんにお連れいただき、鱧で乾杯。二時間ほど呑んで、蔵前の誇る時代小説家、青山文平氏のホームバー「BARY」で、また、二時間。ちなみに、青山氏の『鬼はもとより』サイン入り初版本を入手。近所のすてきな老舗烟草屋で葉巻を買ったり、愉しき浅草の夜をすごしたのだった。

 よいお盆をおすごしください。

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