2020年3月3日火曜日

冬の京都、祇園にて









京都大学での集中講座と、連載エッセイの取材で、冬の京都へ。

新型コロナ報道の影響もあってか、京都はやや空いていた。そのおかげで、ゆつくり、心地よく旅ができた。ここ数年、京都は、オフシーズンもない繁盛ぶりで、さわがしかったが。やっと、インバウンドのまえの静かな、冬の京都へたどり着いた気がする。

最初は、木屋町の馴染みの旅籠に宿泊し、つぎに四条松原の糸屋ホテルに連泊。大学側のきゆうをよそに、二日におよんだ講義はほぼ全員の90名が出席。講義後は、先生方や学生さんたちと祇園のろっこんやサンボアへくりだす。

東山エリアは、湯とうふの奥丹総本家も野村美術館も、閉まっていたけれど。

祇園は、ふだんは絶対にはいれない、オフの舞妓さん支持率No. 1の吉祥菓寮本店がならばずにはいれて、学生さんたちも感激。あの、摘みたて苺パフェを食そうとしたら、、ちょうどさいごの一杯だという。1,500円もするのに。女子学生さんに、ゆずってさしあげた。ぼくは、きなこのロールケーキと紅茶。吉祥名物の本わらび餅もはいっていて、満足、満足。

一澤信三郎帆布にたちより、トートバッグを購入した。前回は、濃紺だったが、今回は生成りの帆布にする。生成りは、作家の向田邦子氏が愛用していた。京都にゆくたびに買って帰る、一澤信三郎帆布のトート。自宅では、土のついた野菜やワイン、日本酒をいれて持ち歩く、ふだんづかいの買物鞄として重宝している。

葱やバケットが、ちょいと、バッグの口からのぞいているだけで、なぜか、うれしい気分になるのだった。

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