おまたせいたしました。
今詩集も、装丁は奥定泰行さんにお願いした。
グリーンの帯、レッド&ホワイトのカバーをとると、
対称的なのは本文で、オフホワイトの、ざらっとした、
そして、ここにこそ、奥定さんの装幀家としての深い企みがあるように思う。
この、一見、ざらっとしたライトグレーの上質紙。欧米のペーパーバック(安価な紙に印刷された略装本、日本でいう並製本や文庫本)の本文用紙を髣髴とさせる。つまり、安価なペーパーバックを装う本文用紙が、ハードカヴァー(上製本)として装幀されているのだ。
詩集はおろか、こんな書物、いままで見たことがない。
この詩集を手にした瞬間、ぼくは深く感じ入ってしまった。こんど、奥定さんにお会いしたときに、この装幀の意図について、ぜひ、うかがってみたいものだ。
なにやら、ブックデザインばかり、熱く書いてしまいましたが。
さて、この場をおかりして、
本詩集を編んだ三年間、発表の機会をあたえてくださり、
奥定泰之さんをはじめ、共創してくださったアーティスト、
いつもぼくに元気と刺激をあたえてくれる学生のみなさん、
さいごに、妻石田みゆと両親、親戚のみなさん、
みなさんの日頃のサポートなくして、
そして、書店などでみかける機会がありましたら、ぜひ、『Asian Dream』を、お手にとってみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿