2019年5月24日金曜日

新詩集『Asian Dream』刊行!





 詩とジャズが対話する最新詩集『Asian Dream』が、5/20に思潮社より刊行されました。

 おまたせいたしました。

 今詩集も、装丁は奥定泰行さんにお願いした。その出来映えたるや、ブリリアント!の一言。三方裁の本書は、ポエジーとミュージックを収めたCDをイメージしており、サイズもなるべくそれにあわせてあるのだとか。とはいえ、活字のおおきさは一般の詩集と大差なく、とても読みやすい。コンパクトなつくりにしていただいたおかげで、ページを渡ってゆく詩行に、かえって、疾走感が生まれたとおもう。さすがは、奥定デザイン、と唸ってしまった。

 グリーンの帯、レッド&ホワイトのカバーをとると、本体表紙はあざやかなブルー。これだけカラフルな詩集もめずらしい。

 対称的なのは本文で、オフホワイトの、ざらっとした、やや薄手の紙が使用されている。うえから束をみると、本の構造がきれいに一目瞭然。カバーの背表紙と折り返しまでタイトルの朱墨がおおきくはみでて、筆でさっと刷いてあるのも、カッコイイなあ。

 そして、ここにこそ、奥定さんの装幀家としての深い企みがあるように思う。
 この、一見、ざらっとしたライトグレーの上質紙。欧米のペーパーバック(安価な紙に印刷された略装本、日本でいう並製本や文庫本)の本文用紙を髣髴とさせる。つまり、安価なペーパーバックを装う本文用紙が、ハードカヴァー(上製本)として装幀されているのだ。
 詩集はおろか、こんな書物、いままで見たことがない。
 この詩集を手にした瞬間、ぼくは深く感じ入ってしまった。こんど、奥定さんにお会いしたときに、この装幀の意図について、ぜひ、うかがってみたいものだ。
 
 なにやら、ブックデザインばかり、熱く書いてしまいましたが。

 さて、この場をおかりして、

 本詩集を編んだ三年間、発表の機会をあたえてくださり、ともに走ってくださった編集者諸氏の皆様、とくに版元である思潮社の出本さんにお礼を申し上げます。

 奥定泰之さんをはじめ、共創してくださったアーティスト、詩人の皆様、

 いつもぼくに元気と刺激をあたえてくれる学生のみなさん、とくに、ランチポエムズ・プロジェクトの獨協大学生、原成吉教授とゼミ生、すばらしき先輩方、OBのみなさん、友人たち、

 さいごに、妻石田みゆと両親、親戚のみなさん、

 みなさんの日頃のサポートなくして、本詩集は生まれませんでした。深くお礼を申し上げます。

 そして、書店などでみかける機会がありましたら、ぜひ、『Asian Dream』を、お手にとってみてください。

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