前回、第7回の三角みづ紀さんにつづき、今回の「LUNCH
POEMS@DOKKYO」
は、空蓮房詩個展でも共演したアメリカ女性詩人Judy Halebsky ジュディ・ハレスキさんにご出演いただいた。
獨協大学の海外留学生やアメリカからもお客さんがきてくださり、 会場はにぎわいをみせた。 アメリカ西海岸はサンフランシスコ対岸の街、 オークランドからきたジュディは、生まれはカナダ。移民、 というより、移住者というニュアンスかもしれないけれど、 ここから、すでに彼女のアイデンティティは複雑性をおびてゆく。 もちろん、彼女の詩も。
ジュディの詩を翻訳し、 発言や詩人への質問を通訳してくれたのは、 獨協大学大学院生の二宮豊さん。約一月、 ジュディに質問をくりかえしながら、詩を訳してきたという。 そのおかけで、二宮さんによる詩の和訳は、 耳で聴くだけでも充分楽しめた。お客さんたちや学生さんたちも、 そうだったようだ。
松尾芭蕉や能、李白をはじめ、 古今東西の文化によって織りなされてゆくジュディの詩は、 実験的で、複雑かつ複層的な詩だ。本来は、難解、 といっても過言ではない。けれど、読者の共感を確実にさそい、 こころに響く詩になっている。それは、彼女の詩の言葉が、 観念ではなく物であり、生をけっして手放さないからだと思う。 だから、大学生たちも、真剣に耳をすましてゆく。
ですから、動画がアップされた折は、詩人の声と朗読そのものを、 ぜひ、味わってみてください。獨協大学原ゼミホームページ内の、 「LUNCH POEMS@DOKKYO」コーナーに、これから、 学生さんたちによるレポートも掲載されると思います。 イベントの詳細は、こちらもお読みください。
ちなみに、いま、実行委員会の学生さんたちが、 公式ホームページを作製しています。9月にはできる、かな?
なごやかに会が終わったあとは、 プランナーでもある原成吉先生のおごりで、ワインと、 イタリア料理で乾杯。 ダンスパフォーマーで身体表現の研究者でもある原南さんもくわわ り、マース・カニングハムや世阿弥の話で盛り上がる。
この回で、今年前期の「LUNCH POEMS@DOKKYO」は無事終了。次回は、後期、10月の スタートです。ジュディさん、二宮さん、実行委員会のみなさん、 原先生、獨協大学のみなさま、ありがとうございました。
そして、なにより、 公開収録イベントにおこしくださったみなさま、webでご覧のみ なさまに、お礼を。
これからも、応援をよろしくお願いいたします。
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