2018年6月7日木曜日

チーム・ランチポエムズ「埼玉詩祭2018」出演!


チーム・ランチポエムズは、左から田上友也、二宮豊、田澤敬哉各氏。
つづいて、MIREさん。右から三番目が、中里りさ氏。


石田瑞穂 写真は中里りささん提供(C)

 去る6/2、埼玉県桶川市にある埼玉文学館ホールで開催された「埼玉詩祭2018」。埼玉詩人会が主催するこの会は、埼玉出身および在住で、長年にわたり優れた詩業を紡いでこられた詩人を顕揚する会でもある。

 当日は、神保光太郎、宮澤章二など、埼玉の小中学校にかよった子どもならいちどはその唱歌をうたったことのある郷里の詩人たちをめぐるディスカッションがあったり、オーセンティクながら、旧大宮市出身のぼくにとって魅力あるプログラムが組まれていた。なんせ、ぼくの出身小学校であり、いまも詩を教えたり顔をだしている芝川小学校の校歌は、「風と反骨の詩人」宮澤章二氏の作詞なのだから。

 さておき、おなじ埼玉県草加市にある獨協大学のプロジェクト、ご存知「LUNCH POEMS @DOKKYO」昨年の実行委員の大学院生と卒業生が、この会にお招きいただいた。埼玉詩人会の北畑光男さん、林哲也さん、秋山公哉さんという、やはり、同郷の大先輩詩人の方々からのお誘い。伊奈学園の高校生たちも、自作の詩をひっさげ、じつに立派にリーディングされた(あまりお話する時間がなくて、とても残念!)。

 ぼくら、チーム・ランチポエムズは、卒業と同時に第一詩集をオフセット出版した、田上友也、田澤敬哉、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズを研究する二宮豊、紅一点の中里りさ各氏。田澤氏は、できあがったばかりの第一詩集『パーラー』を持参し、献本してくれた(この詩集については、後日、紹介します)。そして、いま講義をしているフェリス女学院大学一年生にして現役の声優、MIREさん(仮称。彼女は所属事務所の事情でカメオ出演です)。
 ランチポエムズのメンバーは、二年以上、アメリカや日本の現代詩を読みこむのみならず、詩を実作してきた。よって、学生の手習いというレベルではなく、詩を志す一詩人の言葉を紡ぎはじめている。たぶん、初めて詩を書いたMIREさんの詩も、言語センスはさすがというか、いまの十代の言葉の瑞々しいエッジがひしひしと伝わってくる作品でした。

 ランチポエムズの朗読は、タイミングも声もしっかりしていて、けっこう、うまかったなあ。観客も多く、緊張されたと思うけれど、堂々としたリーディングでした。やっぱり、二年間、プロの朗読を間近で観て聴いてきたことはある。
 MIREさんの朗読は、可憐ながら凛として、それでもホールに澄んだ声の一語一語がしっかりとおって響く。さすが、プロ、と感心。来年、リブートするランチポエムズにも出演してくれないかしらん。あくまで蛇足ですが、ぼくも読ませていただきました。

 「埼玉詩祭2018」関係者のみなさま、埼玉詩人会と観客のみなさま、学生・卒業生にチャンスを与えてくださり、心からお礼を申し上げます。

 イベントのあと、ぼくらチーム・ランチポエムズとMIREさんは、大宮駅ちかくの大宮市場直卸焼肉店(よって、安く、非常に旨い)「万里」へ。まずは、ビールで乾杯。飲み放題、食べ放題だったのだけれど、そこは若者、みなさん、信じられないくらい食べた。ポエトリー・マガジンやトーキョー・ポエケットにも挑みたいと意欲を燃やす、チーム・ランチポエムズ。酔っぱらいはじめたぼくは、「朗読バンド、やろうぜ!」と、いつものように後先考えず気焔をあげた(笑)。ほんとうにやるんだろうなあ。また、新プロジェクトの誕生である(笑)。

 とにかく、充実した詩の一日だった。

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