6/29の読売新聞夕刊に詩が掲載されました。
詩作品は、近刊の、ジャズと対話する連作詩集『Asian Dream』(仮題)に収められる最後の一篇。タイトルは「Talking’ Loud Sayin’ Nothing」。ご存知、ファンクの帝王とよばれるソウル・シンガー、ジェームス・ブラウンの名曲で、詩は、J・Bの曲とインタープレイすることを希って書かれています。
でも、ぼくの耳のなかを流れていたのは、J・Bのオリジナルヴァージョンではなく、リヴィング・カラーのアルバム「ビスケット」に収録されているカヴァーバージョンのほう。ぼくは、ずっと、ジミ・ヘンドリックスの音楽的な嫡子、ギタリストのヴァーノン・リードのファンでして。下記にYouTubeへのリンクをしておきます。
詩篇「Talking’ Loud Sayin’ Nothing」は、ぼく自身にとっても特殊な作品。じつは、読売新聞文化欄担当のMさんから、「日大アメフト事件」についての詩を、という願いから書かれた詩なのだ。
通常、記者さんや編集者さんが詩を依頼する場合、テーマについては詩人に一任する。ぼくも、最初はMさんからの異例の依頼にとまどいをおぼえた。しかし、Mさんの想いのこもったメールを読むうち、挑んでみたくなったのだった。もちろん、『Asian Dream』のモティーフでもあるアメリカ西海岸のブラック・タウン、オークランドの記憶もかさねられている。
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