2021年1月2日土曜日

謹賀新年2021

 




新年あけましておめでとうございます。


昨年中は大変お世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

空蓮房での展示も終了し、ご近所の社に初詣にいったほかはどこにもゆかず、静かなお正月を迎えた。テレビも観ない。年賀状もださない(おかえしはしますが)。仕事や原稿を書くほかは、ただ、のんびりと。

 

冬の酒器でお屠蘇をいただく。

 

盃は南宋青磁盃(12~13世紀)、徳利は李朝前期粉引徳利(15~16世紀)。海揚りの青磁盃は凛としてい、お正月に好適だと思う。


徳利は「雪夜」と銘した。まだまだ育ちそうだが、白いままでいてほしい。


青山二郎も、粉引は汚れる寸前が一等美しい、と書いたではないか。


譲ってもらったお店とタイミングはちがうが、盃も徳利も文芸評論家A氏の旧蔵品で、おのずとひかれあう気がする。

 

花は、母が活けた。

 

ともかく、新型コロナの勢いが増しているので、今年はなにより平穏無事を祈った。

 

今年は年男なので、いい年になるといいなあ。

 

みなさまのご無事と疫病退散を祈願して。

よき新年をお迎えください。

2020年12月27日日曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、無事にクローズ

 


 

 蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展が、一昨日の1225日、無事にクロージングを迎えることができました。

 

お越しくださったみなさまにこころからお礼を申し上げます。

 

ギャラリーによれば、こうした新型コロナ禍の時期、しかも外出自粛要請期間があったにもかかわらず、芳名帳には80名の記帳があり、無記名をふくめ実質100名ちかい来場者があったという。

 

観照空蓮房は週水木金曜日しか開場しておらず、コロナ以前から1時間の観覧につき1名様のみ入場。完全予約制。しかもコアな写真と詩がテーマという特殊、否、世界的にも唯一無二のギャラリーにしては、異例の入場者数だったとか。

 

 客層もじつに多彩だった。一般の写真や詩の愛好家はもとより、学生、ギャラリスト、デザイナー、編集者、装幀家、古書店主、ファッション関係者、ミュージシャン、書家、舞踏家などなど。国籍も多様で、とある在日ロシア人のお客さんなどは、三度も予約して展示を愉しまれたとか。写真と詩譜の視覚的多言語詩世界は、海外からのマレビトに、どのように映っただろうか。

 

 本展は、当初、これほどの来場者数をみこんではいなかった。幸いにしてコロナ感染者もでなかったが、主催者もぼくも危惧しなかった瞬間はない。それでも、こうした実績をのこすことができたことは、今後の展示運営の参考になるのではないか。

 

 これもすべて、応援いただいたみなさま。展示とともに協奏いただいた詩人のマルティーナ・ディエゴさん、佐峰存さん、永方佑樹さん、二宮豊さん。詩篇「雷曲」を英訳いただいたアメリカ詩研究者にして翻訳者の関根路代先生。踊り手のレンカさん。そしてなにより、書籍と展示という稀有な共同創作の機会へと誘ってくださった、写真家の谷口昌良さんと、新型コロナ禍の二ヶ月という長い会期間中、観照空蓮房をささえてくださった谷口家のみなさまのおかげです。

 

写真と詩の「空を掴め」プロジェクトは海外展の問い合わせもあり、来年2021年もべつの形態で継続されてゆくとおもいます。

 

ほんとうに、ありがとうございました!


本年も大変お世話になりました。


どうぞ、よい年をお迎えください。

2020年12月14日月曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、会期延長


 

 蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展。コロナ禍による「我慢の三週間」の最後の週末がすぎた。

 

 とはいえ、こちらの予想をこえて、おかげさまで展示の予約ははいりつづけている。QRカードもお持ち帰りのお客さんがあとをたたず、ついに持ち出しご遠慮の文言が付されることとなった。

 

こうして、お客さんの要望もあり、空蓮房さんは会期を12/25まで延長することを決定されました。詳細は空蓮房公式ホームページよりご覧ください。

 

 https://kurenboh.com

 

さて、本展に協力してくださった若き詩人、二宮豊氏の新作詩が、ぼくの公式ホームページの「Special」に掲載されました(下へ下へスクロールしてください)。展示とパフォーマンスとあわせて、お愉しみください。

 

https://mizuhoishida.jimdofree.com/special/

 

 写真は、ご存知、蔵前にちかい駒形どぜう本店の「まる鍋」。学生さんが二名、展示にきてくれた日の昼呑み。二人ともギャラリー内からなかなかでてこず、展示を愉しんでくれたようだけれど…学生たちの本命はこちらかな?

2020年12月1日火曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、「月刊Art Collectors'」取材




 コロナ禍のさなか、おりかえし点まできた、蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展。美術雑誌「月刊アートコレクターズ」で、谷口さんが見開きカラーページで取材をうけられた。谷口さんとぼくの写真詩画集『空を掴め』ならびに本展もふれられています。


 ぜひ、お手にとってご覧ください。

 

 そして、空蓮房で好評公開中のオンライン・ポエトリーパフォーマンス「In the Empty Lotus」は、いよいよ、新鋭の踊り手、レンカさんの収録がおこなわれた。本日から、空蓮房内で視聴できます。

 

 いつ観ても、すばらしい踊りで、レンカさんの研ぎ澄まされたうごきが写真と詩譜を新たに紡ぎなおし、今また別の生命をあたえてゆくかのようだ。踊り手の〝私〟ではなく、展示の場そのものが透明な肉体をもちはじめ、遠くへ舞い踊りでてゆく不思議な体験を味わった。



 収録のあとは、当日の撮影をかってでてくれた若き詩人、二宮豊さん、レンカさんとかるく打ち上げ。ちかくの駒形どぜう本店で、コロナに負けないよう、どぜうの丸鍋と蒲焼で呑んだ。

 

 ポエトリーパフォーマンスはギャラリー内に設置されたQRカードで視聴可能だが、自宅でも視聴したいとカードを持ち帰ってしまうお客さんもおおいとか。それはそれで、嬉しい話なのだった。

2020年11月26日木曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、蔵前の子鳥とお知らせ

 

 

 コロナ禍が再活性化し、いよいよ、東京都も警戒態勢にはいった。東京浅草にちかい蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展も、おかげさまで、さまざまなお客さまにおこしいただいています。

 

 とまれ…、予告していたアートガイド・ツアーは、参加希望の学生さんとも話し合い、ぼくの判断で中止にさせていただいた。学生のみなさん、ごめんなさい。それでも、まだ、個人で再申し込みする都内在住の学生さんもいるみたいなので、コロナに気をつけて、お越しください。

 

 さて、本展とは直接かかわりありませんが、お知らせをふたつ。

 

 11/27読売新聞の夕刊「にほんご」欄に、新作詩が掲載されます。機会があれば、ぜひ、お手にとってお読みください。

 

 当方の事情で遅れていました、左右社WEB連載中の詩的紀行文「詩への旅」の第12回が掲載されました。今回は、現在、ロックダウンされてしまっている、パリの思い出。詩人はジャック・プレヴェールです。こちらも、ぜひ。

 

 写真は、蔵前の骨董もあつかうギャラリー「水差」で譲っていただいた子鳥。じつはこれ、李朝の瑞鳥で、鳥笛になっている。蔵前は老舗おもちゃ問屋がおおい街なのだが、街歩きは大人の縁日みたいでおもしろい。李朝の鳥はふだん書き物机に止まり木しているが、執筆疲れのときは手にとり、よき詩想が降ってきますようにと、笛を吹いては遊んでもらっている。

2020年11月21日土曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、In the Empty Lotus




 いま、東京浅草にちかい蔵前のギャラリー空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展、さまざまなお客さまにおこしいただいています。もちろん、会場には十全なコロナ対策をしていただきながら。

 

 こうした状況下でも、予想を上回る来客数がある。一般のお客はもとより、先週は写真家の畠山直哉氏、小平雅尋氏、そして写真詩画集『空を掴め』の生みの親でもある、ギャラリストの菊竹寛さんとデザイナー/装幀家の木村念将ご夫妻もいらした。谷口さんの写真作品はともかく、ぼくの詩譜は…ただ冷や汗がでるばかり。

 

 ぼくが日頃からお世話になっているクリエイター、編集者のみなさま、仕事仲間や友人知己も応援にきてくださり、こころからお礼を申し上げます。

 

 さて、今月の初めには、今回の展示に協奏してくださった詩人のみなさんのオンライン・ポエトリーパフォーマンス「In the Empty Lotus」が収録され、会場内のQRコードからご覧いただけるようになった。こちらも、非常に好評です。ぼくも、さっそく、展示を愉しみながらポエトリーパフォーマンスを拝聴したのだった。ちなみに、PCやスマホがまったくダメなぼくも、かんたんに視聴できました 苦笑

 

 二宮豊さんは本展のために書き下ろした詩を朗読。日本語の詩に耳を澄ます愉楽を大切にした作品だ。きちんと意味もたどってゆける。展示と、その外にひろがるコロナの世界を若き詩人はどうみつめているのか。印象的な作品とリーディングだった。


 永方佑樹さんは、展示室内を言葉を発し舞うように歩みながら『空を掴め』をリーディングしてゆく。読む呼吸がとても鋭く、静かで、その呼気は声の鋏となって詩の行とコロナ世界を分裁してゆく。すると、詩譜と写真作品に、「だれか」の息と声がまつろい空間そのものがゆるやかに変容してゆくのが不思議だった。


マルティーナ・ディエゴさんは、イタリアの伝説の詩人、ジャコモ・レオパルディの『無限』から、日本語とイタリア語で朗読を捧げてくれた。とても光栄だが、現代詩人のディエゴと古典詩人のレオパルディが奏でるイタリア語のリーディングは圧巻。現代と古典、ふたつのイタリア語が音叉のように響く、音楽だ。さすがはストラディバリウスの国、なんて、ヘンな感想がついうかんでしまう。


佐峰存さんは自作詩をスリリングに捧げてくれる。その詩と声によって、展示に新たな世界の境界が書き重ねられていくよう。そういえば、朗読前の控え室でのこと。アメリカの高校で詩を書きはじめた佐峰さんは、日本語の詩を横書きで読み書きすることにまったく抵抗がないとか。日本の行書と英語の筆記体が入り混じる詩譜に面して、佐峰さんの声が静かにうねっていることに、耳を澄ましたい。


詩篇「雷曲」の英訳者、関根路代さんも、英語で「雷曲」をリーディングしてくださり、翻訳者としてのコメントを寄せてくださった。関根さんは、今回ただひとり、いわゆる創作者ではない。けれども、翻訳者が語った「雑念」という言葉に、本展の鍵のひとつが、ある気がする。


空蓮房さんによると、In the Empty Lotus」を視聴しつつ展示を観る方は、ゆうに一時間、観覧制限ぎりぎりまで展示室ですごされ、愉しまれているそうだ。

2020年11月11日水曜日

観照空蓮房「空を掴め」展、浅草蔵前アートさんぽ開催

 




 空蓮房で開催中の石田瑞穂(詩譜)+谷口昌良(写真)「空を掴め」展、おかげさまで、予約も順調にはいっています。

 

 さて、来たる1125日水曜日、午後2時から、一般の学生さんを対象に「石田瑞穂の浅草蔵前アートさんぽ」を開催いたします。

 

「空を掴め」展、なぜ、このタイミングで? と、お客さんからも尋ねられます。今年上半期は、学生さんたちがコロナ禍により通常のキャンパスライフを送ることができませんでした。そして、この状況はいまもつづいています。学生さんたちに、コロナに負ケズ、充実した芸術鑑賞をしていただき、愉しい思い出をつくってもらいたい。そんな願いもあったのです。

 

今回のアートガイドは展示のみならず、浅草や職人の街・蔵前をさんぽしながら、人気文具ブティックに立ち寄り、ショコラと珈琲で有名な隠れ家的名店でお茶をしたり、麦酒でも呑みましょう。

 

<石田瑞穂の浅草蔵前アートさんぽ>

 

14:00 東京蔵前・ギャラリー空蓮房 集合〜観覧

15:30 文具ブティック「カキモリ」〜珈琲店「蕪木」〜鳥越商店街など

17:00 いったん解散、20歳以上の希望者は東京最古のビアホールのひとつ「神谷バー」で軽食とアサヒ・マルエフビールなど

 

定員  3名程

参加費 600円(珈琲代)

1,000円(20歳以上の希望者のみビールと軽食代)

申込  空蓮房公式ホームページ内の「予約」からメールで申込

    https://kurenboh.com/show/

 

ご一緒に、アートな秋の一日を愉しみましょう。