2017年12月6日水曜日

獨協大学で講演





獨協大学で、特別講義をさせていただいた。

文学の根源にふれる、という、講義シリーズで、ぼくは「海をこえて響く詩」というタイトルでお話する。

詩と声の関係性を中心にとのリクエストもいただいていたから、海外での詩の朗読について講義した。

とはいえ、文学を専攻していない、もしくは詩にふれたことがすくない学生さんもおおかったから、ちょっと工夫する。詩と国際交流というコンセプトを念頭にしながら、ぼくがかつて正式招待をうけた国際詩祭の写真を中心にお話ししたのだった。

聴講生は300名ほど。マナーのいい学生さんたちがおおく、コーディネーターの矢羽々崇先生もすごくジェントルマンで、気持ちよく、なごやかに、あっというまに90分がすぎた。

スロべニアとフランスの話題もあり、ワイン噺もでたおかげで、こちらは渇きをおぼえる。

駅前の書店でかつて愛読していた傑作ミステリ、G・K・チェスタトン『詩人と狂人たち』新装版を見つけて購入。早くから営業している浦和のバール「Berch」でモレッティのグラスを片手に読みつつ、行きつけの軍鶏料理屋さんの開店時刻まで待機。


夕方6時、ブルゴーニュワインと軍鶏料理のお店「田楽」さんへ突入。ビールとスパークリングのあと、近年、評価が高まっているブルーノ•ビセー氏作2012年のピノノワールをボトルでもらう。すると、店主の上甲さんが、14年のヴォーヌロマネのプルミエクリュを見せてくれた。こちらは、高嶺の花 苦笑 一年でも、二本ぐらいしか入荷しないらしい。12年のグランクリュは「Real Wine Guide」誌で100点を獲得した超逸材。

お刺身からはじまり、パテ、謹製ポテサラ、レバの塊、田楽、軍鶏鍋、軍鶏スープのお茶づけ、とコースでしっかりいただいた。

とちゅう、上甲さんが、師匠のバードランドの和田さんといった新橋「菊屋」での宴の模様を写真で見せてくれた。スーツを着てワインをつぐ和田さん、もう、魯山人の貫禄がある。

軍鶏料理とワインで、ひさしぶりにお腹がくちくて、とおりかかったタクシーにころがりこむ。帰宅して、寝床に直行。

ところが、翌日、まったく二日酔いにならなかった。‎やっぱり、いいワインだったんだなあ。


獨協大学のみなさま、ありがとうございました!

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